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看ざる聴かざる謂わざる

投稿日:2018-09-02 更新日:


 

日光東照宮で、

人が群がるスポットの一つに、

見ざる、言わざる、聞かざるの三猿の

彫刻が刻まれているのは

 

有名で

 

諸説ありますが

 

人間の一生が風刺されていると言われており

長押上には、

 

実は猿の彫刻が

8面もあります。

 

現在は修復もされており、

 

色彩が鮮やかで

 

不動の観光名所

 

その8面に及ぶ猿の一生を描きながら

人の生き方を説いた奥深いものなので

各場面を見ながら想像を膨らませて

見る事が出来ます。

そのストーリーは

 

結婚した2匹の猿や大きな荒波の彫刻で

これから夫婦で乗り越えて行く場面や

最後はお腹の大きな猿が

やがて母親になって行くあたりは

とても印象的です

発祥は日本ではない?

つい日本語の語呂合わせから

日本が三猿発祥の地と思われがちですが、

3匹の猿というモチーフ自体は

古くは古代エジプトや

アンコールワットにも見られるもので、

シルクロードを伝い中国を経由して

日本に伝わったという見解もある様です。

みざるきかざるいわざる

見ざる聞かざる言わざるの意味は

兎にも角にも人間は

自分にとって都合の悪いことや相手の欠点を、

とても見たり聞いたり言ったりしがちですが

それらは災いのもとなので

しないほうがよいという戒め

「ざる」は深い

 

「ざる」は打ち消しの助動詞「ず(ざり)」の連体形で、

心を惑わすようなものは、見ない、聞かない、言わないという意味。

それと東照宮の両目、両耳、両口をおおった三匹の猿をかたどった

「三猿」とを掛けて、

「見猿聞か猿言わ猿」とも言われています。

「見ざる言わざる聞かざる」の順でも言い、

日光東照宮の「三猿」も「見ざる言わざる聞かざる

」の順番で並んでいますが

漢語の「不見、不聞、不言」を訳したものが

天台宗の教えとして伝わったとする説もあり

論語でも

「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、非礼勿動」

それ以外では

各国にある同様の言葉は「見るな聞くな言うな」の順

見聞きは受動的、

言うことは能動的であり、

見聞きすることと言うことは分けられるため、

正式な順番は「見ざる聞かざる言わざる」とも

考えられるが、

「見ざる言わざる聞かざる」の順番が

間違いということでもなさそう。

漢字に注目

勝手な見解ですが

 

サービス業の

 

セミナーなどで

 

お客様を

見る(観察)⇒看る(ケア)

お客様の話を

聞く(耳で)⇒聴く(心と目と耳で聞く)

と教わる機会があったが

それに

言う(話す)⇒謂う(頭で考え意味を伝える)

を変換して

 

~悪いことは~

みざるいわざるきかざる

見ざる言わざる聞かざる

 

~良きことは~

みようきこういおう

看よう聴こう謂おう

 

てな具合で♪

 

与多作でした。

 







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