最悪の戦略は競争すること
ビジネスのシーンにおいて、経営の資源を一切無駄に遣うことをせずに、組織を反映させるには
競争という競争を上手に避けることができないかを検証しながら行動することが重要です。
戦略という文字を分解すると戦(いくさ)を略するとなります。
孫子の時代にこの言葉は生まれたそうですが、そのころから既に、戦とは何らかの方法で
真向勝負を避ける方が結果的に有利になることが多い戸いうのが考えだそうです。真っ向な
勝負とは今に時代ですと価格競争が例に挙げられます。
家電量販店業界で一時期行われた価格競争が企業の収益性を削いだ例としてしばしば注目
される。もともと家電量販店は他社との価格以外での差別化が図りにくい業界なので、
そのような競争に陥りやすい傾向にあります。
先陣を切っている会社がどこかで舵を切らなければ消耗戦となり業界自体が衰退してしまう
のです。結果、仕入れ先やメーカーにまで打撃が行き、ダメージを与えてしまうのでしょう。
各社自制を強いられたのは言うまでもありません。
価格競争から逃れるための3つの対策方法
- ニッチ戦略
- 差別化をはかる
- ルールを根源から変える
1.ニッチ戦略
つまり、市場の棲み分けを行うという戦略です。ある市場に対して特化し、そこて集中的に
局所的にオンリーワンを目指し競争力を維持し続けることが可能になります。
2.差別化をはかる
ライバルととらえる会社がAというポイントの訴求を行うのであれば、自分たちの組織は
Bという違った訴求のポイントを図る。結果的に顧客のイメージを意図的に棲み分けさせる
とも考えられます。
3.ルールを根源から変える
日本人にはあまり向いていない方法ではありますが、ルール(求められていること)
自体を変えてしまう方法。例として時間の正確性を求められていた腕時計の製造販売を
クォーツの軽量化で市場ナンバーワンに輝いたセイコー
戦術の無い戦略も敗北と同じ
戦力も戦術ももともとは戦争の用語です。20世紀にはビジネス用語として経営戦力
と呼ばれるようになったのです。両方のバランスをとるのがいかに重要かを説く場面が
ありますが、仮に戦術のみ確立されていて、戦略がチープな企業はどうでしょうか?
おそらくは、部分部分は最適化されるのでしょうが、企業としてのトータルバランスは
結果的に乏しくなってしまうでしょう。トップの戦力が正しく組織に共有されれば、
皆が戦略的に考えはじめ実行面でも局地的に勝てる施策を打つことが可能になります。
現場ごとの戦術がいいと戦力が良くなるかということはありません。戦略自体をと、
戦術自体がともに重要ですが、有効な戦略を考えて礎にし限りある経営資源を大切に
大局的にも局地的にも強さを併せ持つことができうるのでしょう。
~噂で勝って真実で得る~
与多作でした。